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2006年12月 9日 (土)

辻井喬(元西武デパート社長)さんの言葉

 いま、なんのために教育基本法を変えるんでしょうか。まったくわからないんですね。
与党の公明党にも聞いたんですよ、「なぜ急ぐんですか」って。「今の基本法、いいじゃないですか」といううと「ええ、私たちもそう思ってるんです」「だから最初の改正案の悪いところを削りました」というんですが、なぜ変えるのか分かりませんね。変えようとしている人たちに理由を聞けば、「教育が荒廃しているから」というのでしょうね。教育の荒廃はその通りです。しかし、それは教育基本法のせいではない。もっとやるべきことがあります。
 いま、先生は忙しくて大変です。それは官僚統制的な報告書ばかり作らされているからです。そうでなく、先生が子どもたちと触れ合って、議論ができるような状況にすることが大事です。先生が教育そのものにエネルギーを注げるようにすることが急務であって、基本法をいじること自体ががおかしなことで、最悪の対処じゃないでしょうか。現場をこれ以上混乱させてはならない。法案が成立すれば、もっと大きな声で「君が代」を歌え、なんていうことになって、現場はひどいことになるし、画一的な規律訓練の場になりかねません。改正された教育基本法にもとずいてさまざまな行政指導が行われると、学校は回復不可能な荒廃に落ち込むのではないか。ことに東京都などは教育委員会がアブ・ノーマルですから、教育の危機が深まることが心配です。
 ただ云いたいのは、僕は憲法をめぐる状況も含めて、全然、悲観していないんです。彼らは、どっかで必ずへまをやりますから。小泉前首相が総選挙で大勝したのも、政治を変えてほしい人が多かったからですね。見事にだまされたわけですが、そういうことは、そんなに長くは続かないものです。
 いま一番危険なのは、われわれ自身が絶望することじゃないでしょうか。異議を唱えつづけることが大事です。することはまだまだあります。

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