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2007年1月17日 (水)

阪神淡路大震災から今日で12年孤独死462人

 1965年一月十七日、午前5時46分。巨大地震が阪神・淡路を中心に起きました。それから12年。
6434人の死者を出す大災害でした。でも、大災害でしたは正確ではありません。12年も経つのにまだ続く、生活再建の苦難の道と、昨年暮れまでに462名の方が、誰にも看取られず亡くなっている事実です。
 発達した資本主義の国日本では、いくら経済大国でも、国民の苦難はいつやってくるか解かりません。苦難にあった国民は、自分で全て責任を取らなければなりません。この孤独死された462名の方々が、それを訴えています。聴こえませんか?寂しさを訴える声が。私には聴こえます。何故たった一人で、苦労し、たった一人で死んでゆかねば成らないのか。お疲れ様だったね、の声さえ掛けられず。 
 ここに被災者の一人、土田慈美(58歳)さんの現在の暮らしを書きます。心不全と狭心症をもつ土田さんは今月25日に市営住宅明け渡しの強制執行を迫られています。震災後トラック運転手をしていましたが、会社が大手の下請けに入り、収入が大幅に落ち込みます。トラックを自分で買わされ、その分割払いが月7万円で手取り収入は8万数千円になりました。一人暮らしで家賃が3万五千五百円。2004年から滞納が始まります。それでも05年は無理して毎月の家賃に滞納分を分割して上乗せして払います。しかし昨年二月心臓病を発祥し入院。また払えなくなり神戸市に分割払いを相談に行くと「約37万円の滞納分はもう一括払いでなければ駄目。病気はそちらの都合だ」と聞く耳無し。神戸市は滞納分全額支払と退去を求めて9月に提訴。判決はそれを認めて市は強制退去に乗り出しました。土田さんは4月に退職。退職金無し。今は月11万7千円の傷病手当(八月まで)で生活していますが、民間の賃貸住宅に移る資金が無く、市営住宅の仕様許可を取り消された為、住所不定で生活保護も申請できません。この方の例もほんの一例にすぎません。なんだか寂しくありません?
 私達にもいつ襲ってくるか解からない災害。いつ私達が土屋さんになっても不思議ではない、日本の現実。
大きな道路の整備、大きな建物は神戸にも建ちました。そこから取り残された多くの国民はどうすればよいのでしょう。それを助けて、幸せな生活再建を援助することこそ、行政と政治の務めだと思います。 合掌。
 

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