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2007年5月19日 (土)

憲法の本質を語る永六輔さんの言葉

 「僕は前から”99条の会”をやっているんです。99条は、天皇、国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員は、この憲法を守らなければいけないと書いています。この中に国民ははいっていないということが大事です。 なぜかというと、憲法は国民がつくり、国民の側から、これらの人たちにものを言っているからですよね。われわれは、これらの人たちに憲法を守らせ、また憲法を守っているか、チェックすればいいわけです。 この姿勢は、聖徳太子の時代からそうです。彼がっつくった憲法17条も、国民は入っていない。役人が守らなければいけないものなんです。その後、公家諸法度、武家諸法度という憲法に近いものがができます。幕末から明治にかけては、坂本竜馬たちが考えた船中八策があり、それがもとになって明治の五箇条のご誓文ができました。 その後、明治23年(1890年)に大日本帝国憲法が施行されますが、それはイギリス、ドイツ、フランスの憲法をベースにしています。だけど、それしか無かったんじゃないんです。 当時の体制に反対する人たちが起こした自由民権運動のなかで、各地方に憲法(私擬憲法)がつくられました。有名なのは五日市町(現東京・あきる野市)で発見された五日市憲法です。一度見にいったことがありますが、民衆を正面におしだしていて、自由民権の憲法です。人民の憲法という意味では、明治憲法よりずっといいですよ。明治憲法は自由じゃないし、民権じゃないんだから。日本に、そんなにすごい憲法があったんです。 今の憲法をつくるときに、アメリカもこの各地でつくられた憲法をチェックしています。ということは、日本人がつくった憲法をベースにして今の憲法ができたわけですね。アメリカが押付けたというけれど、その前にちゃんと自由民権の憲法の研究をしている。今の憲法のもとには自由民権運動の憲法がある。これがとっても大事なのに、全然語られていないんです。 憲法のことを何かするなら、もとは何で、なぜこうなっているのか、過去の憲法のようなものを全部チェックしないといけない。そこに立ち戻らないで60年、百年レベルで考えているとおかしくなると思います。 憲法は、全文がだいじです。9条だけでは運動が小さくなってしまうと思う。 改憲か護憲かという略し方をすると困ってしまう。僕も改憲だから。改悪するか改善するかが問題なんです。ぼくは、憲法の文章はわかりやすく改善したほうがいいと思います。前文も暗記できるくらい短い文章がいいですね。 9条も、戦争を放棄という文章を拡大解釈されないように、戦争は放棄して二度と武器を持たないという内容に書き直す。 しかし99条を守っていれば、それも必要ない。憲法には、国民の思いが載っているのです。ここがいちばんの大事なポイントです」。 

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