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2007年6月29日 (金)

新憲法大綱案を読んで感じたこと

 この大綱案は、新憲法制定促進委員会準備会が作ったものです。この委員会は自民党と民主党、国民新党、無所属の国会議員で構成されています。今度の参院選で、民主党が憲法問題の争点化を避けた事情も解かります。民主党と自民党には同じ改憲派がいて、靖国派もいて論点が一致してしまい、いわゆる争点がなく、同じ穴の狢がハッキリしてしまうからです。二大政党ではなく、一大政党の中の二派であることがばれてしまうからです。 さて新憲法大綱の中身を見てみましょう。
 最初に提案趣意が書かれています。  国会の衆参憲法調査会は五年も調査を行い・・新憲法制定機運の盛り上がりは、今や一大国民運動の様相を呈するに至っている。・・・
 前文  盛り込むべき内容 1 国の生い立ち 天皇を中心として、幾多の試練を乗り越え国を発展させてきた。
2 国の基本原理 基本的人権を尊重するとともに、国民一人ひとりが、公民としての自覚を持ち、権利及び自由を公共の為に役立てる事。 3 国の目標 国際平和の維持に積極的に貢献し、圧制や人権侵害を排除する不断の努力をおこたらない。
 天皇  2 国家元首としての地位。 安全保障  1現行憲法9条一項「国際紛争を解決する手段としての戦争」すなわち侵略戦争の放棄を定めた・・理念は堅持する。 2九条二項は削除する。 防衛軍が国際社会の平和と安定に寄与・・・。
 基本的人権  権利には義務が、自由には責任が・・・。色々条項が在りますので省きますが、憲法25条などに代表される生存権には一言も触れていません。
 司法  軍事裁判所の設置。
あとは国会の事とか、予算のこと等書いて在ります。ここまで読んで感じたことは、現憲法との本質的性格の違いです。国家が国民にしなければいけないことを表記した憲法と、国民が国家の為にしなければいけないことを表記した憲法案の違いです。現憲法かでも生活できず餓死者まで出る現実、生活保護の縮小・廃止の方向が打ち出されてきているのに、社会保障の項目さえ無い。九条一項の国際紛争を侵略戦争と曲解している意味。それは後に出る国際社会の平和活動、すなわち集団的自衛権の確立と結びついています。大きな見地で読むと、冷戦終結後の現在の世界を、宗教戦争とかに歪曲し、アメリカの利益の為の戦争時代を隠しています。今や、世界は本当に対話で物事を解決しよう、その流れこそ未来の在る流れがある事を無視する間違った方向性を示しています。何年かけて作った改定案かしりませんが、改悪された教育基本法と同じ、格調がなにもない。

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