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2007年8月10日 (金)

トヨタ自動車の世界一は、世界一の下請けいじめでもたらされた。

 コンフォートと言う名前の車、ご存知ですか。今、ほとんどのタクシーに使われているトヨタの中型最廉価車種ですが、ちょっとした事故に巻きこまれれば、直ぐ全損で廃車になるような、ペコペコの車です。お客さんを乗っける車なのに、タクシー会社も無責任ですが、作っているトヨタはもっと無責任だと思います。
 トヨタの車の欠陥車リコール件数の推移を見てみましょう。01年度は五万台。02年度は五十万台。03年度は93万台。04年度は189万台。05年度は193万台。06年度は半年で130万台にすでに達しています。最大の市場アメリカでも05年度は230万台です。まさにユーザーと国民の命が蔑ろにされている事態です。車は早い速度で移動するものですから、安全をもっと重視すべきものです。トヨタのこの事態は何故生まれたか。
 トヨタが世界一の企業になった秘密は、猛烈なコスト削減にあります。グループの売り上げは06年3月期で、21兆円、経常利益2兆円、純利益1兆3721億円。この数字の裏には、2000年から始まる「総原価低減活動」があります。172品目の総原価を三年で三割削減するすさまじい計画が実行されたのです。(その翌年からのリコールの増加と無関係には考えられません)更に05年度からは、設計段階にまで踏み込んだ原価低減活動をします。実車を作らないで、コンピュターの上だけで車を作ってしまうのです。六年間のコスト削減によって、1兆2700億円を稼ぎ出したのです。自動車の原価の八割は部品メーカーによるもので、まさにトヨタ本体と、下請けにおける原価低減なのです。下請けには一次、二次、三次、四次下請けが在りますが、この下請けにアジア並みの金額を押し付けるのです。物価の違うアジア並では到底不可能です。それを通信簿まで付けて、脅してやらせるのです。当然三次、四次下請けになるともっと安くなります。それは乾いたタオルをさらに絞るとまで表現される過酷なものです。一方で、これによって大儲けしながら、二次以下の下請けでの数々の法令違反、労働者や業者の命と安全には一切関知しないのです。トヨタ本体は「知らぬ存ぜぬ」という立場なのですから、余りにも身勝手で、企業としての社会的責任を放棄した、重大な問題です。
 トヨタは本体で正社員6万5千人。期間工など臨時が1万9千人。本体で二割近くが非正規雇用です。トヨタの高級車ブランド、レクサスを作っている子会社トヨタ自動車九州では9千人の労働者のうち2200人、三割近くが非正規雇用です。更にグループ企業や下請企業における違法雇用と偽装請負が蔓延していることです。
 これらも、度重なる労働法制の改悪、これには自公だけでなく民主党も賛成してきました。リストラ支援策などが、大きく影響しています。図々しい御手洗経団連会長などは、偽装請負を違法とする法律が悪いなどと延べ、さらなる規制緩和を求めています。
 こうして大企業が利益を上げても、絶対、国民生活は良くならないと思いませんか。富のしずくは落ちてこないのです。

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コメント

トヨタの問題点、それは「トヨタに悪気はないのだろうが、結果的に弱い者いじめを撒き散らしてしまっている」という点にあるのではないでしょうか? 下請企業が如何に理不尽かつ無理な取引環境に置かれているか? 真の王者として真の尊敬を受けるに値する振舞いに欠けているようです。トヨタに対して本当に言いたい事がある人々は、同時にトヨタに対して言えない立場の人々でもあります。トヨタに本当に気持ちよく協力しようという協力会社が果たしてどれだけいるのだろうか? トヨタが大きな川の流れならば、関連企業は小さな川の流れ、小さな川の流れが理不尽すぎるような問題を抱えさせられているようでは如何なものだろうか? トヨタの従業員一人一人に罪などないが、大げさに言えば毎日飴玉をもらえる子です。傘下企業関係者は盆と正月にしか飴玉をもらえない子です。自由競争とはいえ、少しは食わせてやったらどうか? このまま本当に天運を失えば、トヨタといえども数年内に崩壊し得るのかもしれません。天運の流れ、時流とはそういうものだと思います。トヨタの利益が2兆円強あったりしたのですが、これについて一言、二言。2兆円というのは、1万円札の厚みで表現すれば20kmです。(100万円がほぼ1cm) 自動車という高額商品を相当数製造販売するのですから 利益も相当な額になるのは当然ですが。たとえになりますが、もし神様がいるとすれば、儲けたお金をどのように使うかという点が一番見たいのかもしれません。誰かが1万円札を支払った時点で、その1万円というお金のバトンタッチが半永久的に始まるのかもしれませんが、誰かがその流れを止めるならばそこで終わりです。人間社会の太い幹の成長、大きな川の流れたる景気の循環を少なからず停滞させているフシが確かにトヨタにはあるのです。現実は大変でしょうが、どんな反省よりも まさに天運を失いつつあるという状況をトヨタ自身が受け止める事でしかトヨタ再生はあり得ません。人情論のようではありますが…。

投稿: dmbsgrmncah | 2010年2月10日 (水) 05時19分

クリスさん
コメントありがとうございました。
 本当に日本の大企業はモラルが何もありませんよね・・

投稿: やさえもん | 2010年1月25日 (月) 15時37分

全くその通りです。私も下請け送迎会社に勤めています。私はバスの運転手ですがたまにタクシーを乗ります、コンフォートですがボディー剛性がかなり低い、ブレーキが弱いのでスピード出すのがとても怖いです。安定性無いです。事故ったらお客様死ぬな!うちの会社もトヨタのタクシー、マイクロバス、日野のバス使ってます。低性能、欠陥の世界一危険な車輌を使ってます。いい加減極悪三流企業なんかの下請けなんて辞めればいいのにと思います。運転手はほとんどの人達がアンチトヨタですよ!トヨタって人の命を何だと思っているのだろう?まぁ人命よりも金が大事なカス企業だからな!世界のトヨタじゃなくて世界の恥トヨタ、世界一危険な車で有名になりましたね!潰れてくれないかな!

投稿: クリス | 2010年1月24日 (日) 17時49分

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