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2007年11月20日 (火)

不破さんの楽しい話をご紹介します。3 (世界の流れはどの方向にむかっているか)

 いよいよ第三の視点です。世界の流れはどの方向に向かっているか、です。
 第三の問題はその世界の活力ある動きが大局的に見てどの方向に向かっているのか、「資本主義万歳」の方向を向いているのか、資本主義を乗り越えた新しい社会、社会主義・共産主義の探求の方向を向いているのか。
 綱領は「社会主義・共産主義への前進の方向を探求することは、日本だけの問題ではない。21世紀の世界は発達した資本主義諸国での経済的・政治的矛盾と、国民の運動の中からも、資本主義から離脱した国々での社会主義への独自の道を探求する努力の中からも、政治的独立を勝ち取りながら資本主義の枠内では経済的発展の前途を開きえないでいるアジア・アフリカ・ラテンアメリカの広範な国々の国民の運動のなかからも、資本主義を乗り越えて新しい社会を目指す流れが成長し発展することを、大きな特徴としている」
 私達がこの文章を書いた時点では、例えばアジア・アフリカ・ラテンアメリカで社会主義を目指す新しい旗が揚げられたという事実はまだ目撃していなかった。ところが綱領の予想が、今はすでに、かなりの程度まで現実になりつつある。それはどこかというと、ラテンアメリカです。2004年、ベネゼラに始まる改革の波はこの新しい大陸に激動の時代が始まったことを予感させる。それから4年近くたってラテンアメリカの改革は次々と新しい国をとらえて拡がりつつある。グアテマラに新しい左派政権がつい最近生まれた。第二次世界大戦後、早い時期に民主政権がうまれたが、アメリカに支援された反革命軍の攻撃で妥当された国に五十数年ぶりの左派政権の誕生です。
そして、そのラテンアメリカの変革のなかで、いくつかの国で社会主義の旗が掲げられだした。
 ベネゼラでは、民族的、民主的な革命の発展の中でチャベス大統領が、これからの国づくりを社会主義の方向で進めようじゃないか、という呼びかけを発しはじめたのです。その時からチャベス大統領は、これまで世界には社会主義は無かった、ソ連にあったのは社会主義ではなく「社会主義の退廃」だったといい、変質し挫折したソ連の「社会主義」を問題にしない態度をとり、新しい社会主義を探求する立場を強調した。ベネゼラ的社会主義の建設は国づくりにかかわる様々な計画が下からのイニシアチブで活発にすすめられている。国民総がかりの国づくりといえる。
 ボリビアでは昨年一月にモラレスという人が政権をつくった。この人はインディオ出身。インディオとは、ヨーロッパ人の侵略が始まる前に、南北アメリカ大陸で生活していた先住民のことで、有名なインカやマヤ、アステカの古代文明はすべてインディオの祖先たちが作り上げた。だがヨーロッパ人の侵略で絶滅され、残った人々も社会の底辺での生活をよぎなくされてきた。そのインディオの政治家が政権の中心に座ったのは、ラテンアメリカの政治史で始めての画期的出来事。このボリビアでも、資本主義モデルは駄目だ、社会主義に向かって進もうという流れが、革命の中心になりつつある。
 モラレス大統領の国連総会での発言(2007・9・26日)
「先住民としてボリビア史上最も軽蔑され、さげすまされてきた階層から生まれた私達が、我が愛するボリビアを変革する為に、史上はじめて国の舵取りとなっている」こうかたりはじめたモラレス大統領はIMFの押し付け、少数者による資源の独占、地球温暖化の深刻さ、軍拡競争と大量殺りくなどを、資本主義の経済モデルが生み出したものとして告発した。そして演説を次の言葉で結んだ。「こうした経済モデルを変えて資本主義を一掃することが重要だということを、みなさんに訴えたい」
 国連総会で、資本主義の一掃を訴えた国家元首ははじめてだ。この声が、アメリカ資本主義と真正面から対決しているラテンアメリカの一角からあげられたことには深い意味がある。
 ブラジルは一億八千万人を超える人口をもつラテンアメリカ第一の国ですが、ルラ大統領の左派政権が出来てほぼ五年経った。この8月~9月にかけてブラジル労働党からの招待で緒方副委員長が党大会に出席したが、大会で三つのテーマが議論され、その第一が「社会主義」だった。ここでも、新しい国づくりを問題にするとき、自分達の国民的体験からいっても、資本主義の道では国の発展の進路は開けない、社会主義の道を探求しようではないか、という気運が大きな流れになっている。
 皆さん、お疲れ様でした。長い記事にふれて頂きましてお礼申し上げます。

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