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2008年3月10日 (月)

「後進は衝突後」元護衛艦艦長怒りの告発。

 衝突時の「あたご」の対応はめちゃくちゃだ。自動操舵で運行していたというが、一分もあればかじ取りはできます。イージス艦は他の護衛艦と比べてずっと船の角度を変えられるのが早いのです。私もイージス艦の見学会で説明を受けて実際にさわってみたけれど、かじ取りの機敏さが全然違います。
 ところが防衛省の発表では、衝突一分前に自動操舵を解除して後進に入れたという。その前にやることは、かじを切っての回避行動のはずです。法律的にも「あたご」側に回避義務があったわけですから。
 わざわざ後進に切り替えたのは何故か?百パーセント私の予想が当たっていると思うが、最後まで「清徳丸」に気付かずにぶつかったからです。そのために急遽元の場所に戻らないといけないので後進をかけた。ぶつかったという前提のもとに行う動作です。何故、かじ取りをしなかったのか。ぶつかったということが分らなかったからではないでしょうか。
 本来一分間あったらかじ取りで回避することは出来る。でも衝突した後では、面かじも取りかじもないでしょう。衝突後の発表でも「かじ取り」の言葉が全然でてこない。恐らく、ぶつかってから自動操舵をやめているからです。
 「時間」が問題なんですよ。運航に関するスケジュールは、艦長の専権事項す。何故衝突現場を午前四時ごろ、それも視界の見えにくい時間帯に通ったのか。しかも、監視員の交代直前です。艦長は、なにもかもおかしなセッティングをしている。
 艦長が寝てたとか、寝てないとかの問題じゃない。横須賀に寄航するために通る東京湾の入り口の浦賀水道が難所とはいえ、昼間なら問題ない。一番怖いのは日の出前です。私が艦長なら二時間ぐらいあとにずらしています。
 漁船の漁場への通り道という認識を持っていたなら、証明で明るくしていたと思う。これも艦長の専権事項。照明を多くすることは、一定は許可されている。全く対策がなかったのは、緩みやたるみでしょう。
 漁船群のなか、あの時間で自動操舵でいくということ自体めちゃくちゃだ。全て艦長の問題。当直仕官は監視の責任者だが、スケジュールを決めたのは艦長です。
 イージス艦は、ものすごく特殊な船です。なんでこんな特殊な船を日本に六隻も配備するのかわからない。自動操舵でハワイから日本まで航行するのは楽だったでしょう。ただ、外海と近海では走り方が当然違ってくる。船の込む領海に入っても自動操舵を続けたのはおかしい。
 イージス艦は実際に乗ってみるとわかるが、甲板が一般の護衛艦より十メートルは高い。何故高くしているのかは、軍事機密だからいえませんが、目視の場合でも高いほうが監視しやすい。今回は三十分前から漁船団を認識していたはずです。「十二分前」という発表には、疑問が残ります。
 海自に勤めていてよく分りました。自衛艦の「そこのけそこのけ」という態度は、指摘される通り。どうしてもそうなっちゃう。漁船の方が小回りがきくし、必死でよける。私は個人的に漁場を通る時には注意していた。そのために独自の情報をもっていました。
 海自は護衛艦を百五十隻ほゆうして、それが全国に配備されている。どこでも同様のことがおこります。実際に事故はおきていますが、不問にふしているだけです。あちこちでおきていますよ。ちょっとした事故なら示談金などの形でおさめています。表面にでていないだけ。かすった程度は私もありますよ。
 海自のOBは自衛隊に不利なことはいわない。私はあまりにも腹がたったので話しました。漁民の人のためにも共産党と「赤旗」で事実を精査してもらいたい。

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