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2008年4月11日 (金)

「一枚のビラが安全な生活を脅かす」最高裁判決に重大な疑義を持ちます。

 自衛隊の官舎に「イラク戦争反対」のビラを投函したことで、逮捕され、起訴され、一審無罪、二審有罪、今日の最高裁有罪で、有罪が確定しました。判決の趣意が「内容は関係ない。住民の総意で禁止されているところに、ビラを投函したことは、住民の安全な生活を脅かす。憲法の表現の自由はそこまで認めていない。よって有罪」。
 成るほど、そんな判決も在るのか、それも最高裁で、と思いました。昔から教わってきた、「憲法の番人」最高裁で。昔からビラ配りは在りましたし、私も散々配りました。現在も配っています。反戦ビラでなくても、色々な不動産のチラシ、広告、出前のメニュー、わいせつ裏ビデオのチラシ、出張売春のチラシ。私が配ってきたし、今も配っているビラは、日本共産党の政策ビラであり、県政報告のビラであり、こどもの教育上悪影響を与えるビラではありませんが、犯罪を行っていたことになりますね。でも、逮捕も起訴もずっとされませんでした、何十年間も。
 でも、今度の最高裁判決は、「安全な生活を脅かす」とまで云って有罪にしました。うちのところ(最高裁)まで上がってくれば、要するに、警察なり、公安が起訴すれば有罪にするよと、宣言したのです。但し、内容は関係ないのですから、要は、警察が、或いは公安の判断で起訴したい事案だけは、有罪になることがハッキリしたのです。
これは、警察の、公安の思い通りになることにお墨付きを与えたことです。出張売春のビラ配りは、共産党のビラより明らかに大規模に撒かれているが、デリバリーのピザの広告も圧倒的に多く撒かれているが、これは、警察なり公安が起訴しなければ罪には問われない。起訴するかしないかは、警察なり公安が判断するのです。その判断道りになるのですか。
 私は最高裁に聞きたい。ずっと昔から行われて来たことがここ数年犯罪にされようとしてきた。警察と公安の思い道理にすることが、「憲法の番人」のする事なのか。ここに憲法の前文の一部を記します。
 「日本国民は、恒久の平和を祈念し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し・・
・全世界の国民が、等しく、恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」。
 ここに憲法の第三章、国民の権利及び義務、その中の第十二条を記す。
 「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。また、国民は、これを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う」。
 第二十一条を記す。
 「集会、結社、及び言論、出版その他の一切の表現の自由は、これを保障する」。
 この憲法の定めることから考えれば、この度の判決は、結果として、表現の自由は、警察と、公安の手に委ねられたのです。だってそうですよ。逮捕したり、起訴する裁量は警察、公安の判断によることになったのですから。
 今まで、重要な裁判で、憲法判断を逃げてきた最高裁が、この度のビラ配布では、憲法判断をしたのです。
 今まで、このような程度のことでは、裁判に成らなかったでしょうに。それも、長い期間に亘ってですから。当然、犯罪とは考えず、思いもしないで、普通にビラを受け取るほうも、ビラを配布するほうも、人間の当たり前の常識で考えて、違和感は無かったのです。でも、ここ数年の警察と公安の動きは、今までから見れば、異常なのです。
 最高裁が、チョッと言い訳がましく云った、ビラの内容は関係ないが、すごく大きな役目を果たしているのです。内容ではないんだ、ビラ配り自体が憲法の定める「生活を脅かす」ことなのだと。本当に生活と、憲法に保障されている表現の自由が、この判決で脅かされるほうが、余ほど、「憲法の基で暮らしている国民を脅かす」のでは在りませんか。それも、裁量権は警察と公安に委ねたのですから。
 戦争反対は、憲法の柱、要なのに。私達は負けない。

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