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2008年5月17日 (土)

「命の輝き伝えたいから」旭山動物園前園長さんの言葉。

 北海道美瑛町で九日開かれた「美瑛九条の会」総会で旭山動物園の前園長だった菅野浩さんが、「動物と平和」と題して講演しました。その内容をお伝えします。
 動物園が開園したのは1967年です。
 「動物と楽しめる場所が欲しい」と市民運動で出来ました。私たちはそのことを大事にしていました。
 ところが各地に遊園地やテーマパークができ、マスコミで「動物園罪悪論」が流行し、残酷施設だといわれ、どんどんお客さんが減っていきました。
 私は飼育係と夜を徹し「動物と接することは人の心を豊かにする。もっと伝えられるんじゃないか」と話し合いました。お金が無くても何か出来ることをやろうと、みんなの前でワンポイントガイドを始めました。 
 実際に話してみると、お客さんが何に興味を持ち、どういう話を聞きたいか分ってきます。
 動物の素晴らしさを伝えるため、おりの中の木を立体に組んだり、飼育係が工夫を始めました。例えばサル山では、透明アクリル板にはちみつを塗り、サルがなめるときに牙のすごさ、付いた手の指紋が分りましす。
 そういう工夫の集大成が、今の旭山動物園です。「将来、動物園にお金がもらえたら、こんな施設をつくりたい」と夢を語り合い、ペンギンが水中を飛び、アザラシが垂直にもぐる施設を実現していきました。
 これは「行動展示」と呼ばれていますが、つまり「命の輝きを伝える」ということです。
 人間は生きる権利、生活を豊かにしていくことが大事です。同じ事を動物でも発想しました。動物が満足して暮らす姿を見るから、私たちも豊かになるのです。
 ヒョウはおりの一番高いところにいて、満足しています。だから下で人間が「わー」といっても全然気にしません。
 日常動物と接しているのは担当者です。私と意見が違ったら、彼等の意見を尊重します。
 旭山開園の時、仲俣充志さんという動物園界の大先生が来られました。戦前、旧満州の動物園をつくった人です。戦争が激しくなり、軍隊が動物を殺せと命令したそうです。
 「あのね菅野くん、私は抵抗して宿舎で布団をかぶっていました。そうすると『グワー』と動物の声が聞こえるんですよ。『ごめんね、ごめんね』と泣きました。」と一回だけ話されました。それが心に残っています。
 動物園は戦争では成り立ちません。動物園にかかわる人間は、戦争は絶対に駄目だと思っています。同じ地球上に生きる命をお互い共有していると確かめ合うのが動物園です。彼等を絶滅から救う為に私たちに何ができるのか、地球温暖化や環境保護に関心を持ち、学ぶ場なんです。
 私は九条は本当に大事にしなくてはいけない、日本が誇るものだと思います。命の輝きを伝えていくということは、共感しあうことです。

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