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2008年7月20日 (日)

あなたの生前のご功績をたたえ 永年のご精励に対し 深く感謝の意を表明します

 45歳で過労死した社員に出したトヨタ自動車社長 渡辺捷昭氏からの感謝状の最後の一節です。
 日付は06年1月2日、この方の亡くなった日付でした。
 この方は、トヨタの新型カムリの開発プロジェクトの主査からチーフエンジニアに昇格し、05年正月ふたりのこどもさんに「ことしは忙しくなる。家族サービスは出来なくなる。我慢してね」と語っていました。そして一年後、過労死されたのです。労災申請から一年半以上経って、やっと今年7月、認定通知が豊田労其署から届きました。
 認定によると死亡二ヶ月前の平均残業時間は労災認定基準の80時間を越えていました。
 彼の妻のお話しでは「05年一年間でアメリカへ6回、のべ49日間出張し、帰っても休む暇なく出勤。亡くなる6ヵ月前は114時間の残業、2ヶ月前は106時間の残業、一ヶ月前は79時間の残業でした。作ったお弁当をそのまま残したり、半分しか食べなかったり異常な状態だったそうです。
 冒頭の感謝状は、なにかとても白々しい。
 日本で蔓延する過労死は何故か?命を張って労働に関する規制を阻止している政府と経団連がいるからです。
次の数字を見てください。オランダ年間16時間 ドイツ年間41,9時間 スウェーデン年間51,4時間 オーストリア年間120時間 フィンランド年間379,1時間 イギリス週1,5時間 スペイン週5,7時間。日本制限なし。
 これは残業の制限時間の比較です。日本は残業時間の制限が法律に規定されていないのです。労使の交渉次第で企業任せなのです。ここに、過労死の原因が在るのに、そして過労死予備軍は20万人と見られているのに、何も手を打たない。企業の経営の少しでも妨げに成ることは、例え労働者の過労死が充分に予測できても、何もしない。これが政府と経団連の姿です。
この感謝状、全文読んでも誠意の欠けらも無い文章です。過労死労働者をこれからも作り続けるぞ、決意表明?

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