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2009年1月27日 (火)

子どもと『貧困』-新聞・赤旗より 2.三度の食事「最高だよ」・・・

 「背が伸びておとなびた言葉遣いをするようになったな」-首都圏の小学校教師、窪田隆さんは昨年十二月、かつての教え子のマサヤくんを訪ねました。二年前に担任した当時五年生のマサヤくん。「彼は、オオカミ少年といわれていました」と振り返ります。
 マサヤくんは三年生の終わりに転校してきました。教室でじっとしていられず、授業を妨害したり、学校の外に出てしまったり。「目はつりあがり、暴力で人をねじ伏せようとするようなこでした」と窪田さん。当時かかわった教師たちの作成した指導記録には、「クラスメートをたたく。文具かくし」と書かれています。「朝食、夕食をきちんととっているかが疑問」とも。マサヤくんは給食を食べに学校に通っているようでした。
 そのマサヤくんが、四年生の二泊三日の自然教室に参加して、見違えるようになって帰ってきました。三度の食事と布団と風呂がある生活。「彼は『オレ、天国だよ』っていっていたんです。彼が人間になって戻ってきたと、教師たちは喜び合ったんですよ」。自然教室の間中、ほかの子どもたちとトラブルを起こすこともなく、帰ってきたときには女の子たちから「マサヤくん大好き」と囲まれて笑っている姿がありました。
 ところが、しばらくすると、マサヤくんはまた'オオカミ少年’になってしまいました。五年生になって担任した窪田さんは、教材費の滞納もあったため、何度も家庭訪問しました。マサヤくんの家は母子家庭でした。古いマンションの階段の下に放置された雑誌の束。「部屋は片付いていましたが、お母さんは『お金は在りません』と繰り返すばかりで・・・」
 マサヤくんは家出も繰り返しました。繁華街の近くの神社の境内に寝ていたこともありました。「格安量販店で万引きして食料をまかなっていたようです」と窪田さん。最後の家出は五年生のときでした。人の住んでいないマンションの下に段ボールと毛布を持ち込んでいるところを警察に保護され、警察官に「家には戻りたくない。この段ボールの家で一生暮らしたい」と語ったといいます。
 結局、マサヤくんは、児童自立支援施設に入りました。窪田さんのもとに最初に届いた手紙には、たどたどしい字で「お元気ですか。ぼくは最高に元気です」とありました。「マサヤがこの手紙を書くための努力をどれだけしたかと思うと胸がつまりました」と窪田さんは語ります。
 「色々問題を起こしたけれど、根はいい子なんですよ」。窪田さんはマサヤくんに会いに、何度か面会に行きました。「彼は彼なりにきちんと成長している。おとなを信頼できるようになってきたと思います」
 昨年十二月の再会は九ヶ月ぶりのことでした。マサヤくんは喜んでくれました。
 「先生、オレ、料理が好きなんだ。将来は調理師になりたい。友だちのパソコンで、資格をとるのにいくらかかるか、調べたんだ。六万から二百万だって。オレ、調理師になれるかな」。

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