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2009年4月 1日 (水)

「国民みな農民」小檜山博氏の日本の食料自給率に関する提起に考えさせられました。ここに全文紹介致します。(04・4・1付け赤旗より)

 小檜山博(こひやま・はく)氏は作家ですが新聞「赤旗」に「国民みな農民」という一文を投稿されていました。
 
 「かつて父母が畑作で食べていけなくなって泣きながら離農したせいか、ぼくも食べ物について無関心ではいられない。農民の血を受け継いでいるのかもしれない。
 新聞などでの、日本人の食べ物の六割を外国から輸入しているという記事は聞き飽きて驚かないが、自分の命そのものである食べ物を自国で四割しか作っていないということに、何の不安も持たず平然としているこの国の人々の神経の図太さにショックを受ける。
 大豆も小麦も九十五%ほど輸入している。若し何かの事情で外国からの輸入が半月くらいストップしたらどうなるか。一億二千万人いる日本人の六割の七千二百万人が死ぬのだ。生き残るのはたったの四千八百万人だけ。今こういう状況にあるということに想像力が働かない我々日本人の鈍感さは、ただごとではない。
 日本がたったの四十%しか自分で作っていない食べ物も、アメリカ、イギリス、フランス、デンマークなどは百%だ。アメリカの人口は二億六千万ほどで日本の二倍ちょっとだが、農地は九十倍もある。フランスの人口は六千万ほどで日本の半分なのに農地は日本の六倍、オーストラリアの人口は千六百万人と日本の七分の一だが農地は日本の九十倍もある。
 たとえば北海道の場合の稲の作付け面積は四十年前の半分で十一万五千ヘクタールほど、作っていない水田が二十八万ヘクタールもある。いったい、一億二千万人もいる日本が農地を休ませていられる場合か?
 これまで日本の農民は農業で食べていけないために離農しつづけ、五十年前、千四百五十万人もいた農民が現在はたったの三百万人ちょっとしかいなくなってしまった。その七割が六十歳以上だという。全国民の三%にも満たない農民で、どうして九十七%もの人の食べ物をまかなえるだろう。
 なぜこうなったのか。四十年前、米を一人一年に百二十キロ食べたのが、いま半分。米を自分で炊いて食べると茶碗一杯が二十四円だという。一日三食で六杯たべて百四十円だ。アンパン一個百円、お茶のペットボトルが百二十円もする。米はこんなにも安いのだ。自給率を上げるには自国で作ることと自国で作ったものを食べることだ。そのために農民が安心して農業に従事できる環境をつくるべきだ。
 いま外国から煮豆やダイコンの煮付け、キンピラゴボウ、ポテトサラダ、キャベツの煮付け、なんと大根オロシまで輸入しているのを日本の国民は知っているのだろうか。こんなものまで自分で煮炊きしないで、輸入して食べるのが日本人なのだ。安い輸入ものがなぜ安いのか、不安でないのだろうか。
 我々は食べ物に安さを求めすぎる。国内で農薬を少なく、安全でおいしいものを作るには手間がかかり、安い価格ではできないことを知るべきだ。
 人間はたべなければ死ぬ。つまり食べ物は命なのだ。その国が生き延びるには、まず農業と教育。この国もまた小学校、中学校、高校、大学まで週に一時間、農業の教え、すべての日本人が一九歳から二間、農業に従事する義務をもたせるくらいのことを考えてもいい気がする。」

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